kindleと猫と写真とか。

【ぼぎわんが、来る】久しぶりに紙の本を買った話【読書記録】

作品の話は後半でしましょう。前半は紙の本を買うという体験の話をしている予定です。これ書いてる時点で何も決まってないから予定に過ぎない…。

 目次置いとくから本の話だけ見たい人はそこに飛んで、ついでにリンクから買って下さい。私の本代になるので

久しぶりに紙の本を買った話

ここ数年?記事消してわかんなくなっちゃったんですがKindle PaperWhiteを買ってからというもの専ら電子書籍でばかり本を買っていました。
何でここまで電子書籍一辺倒になったのか、自分でも疑問ですが部屋を見渡せば理由が一発でわかりますね。本を置くスペースが無い。本は特に捨てられないタイプだし…。

後は電子書籍というかKindleは何かとセールやら読み放題やらが多くて…。紙の本は中古以外は定価ですからね。定価かーと思うようになったの、完全に毒されている。そもそも文庫本の定価ってだいぶ安いのにね。
最近最後に定価で買ったの何だっけな、アイドランクか?アイドランクはマジで良く、読んだほうが良い。


あぁいう細かいギャグとツッコミを素早く回すタイプに弱い。えなみ博士の漫画とか。

ここまで書いて気づいたけど鈴木小波先生の『東京黄昏買い食い部』でした。
この人の日常要素がある漫画が好きなんですよ。空気感が良い(浅い感想)。

 1巻で綺麗にまとまっているのでおすすめです。この二人の間に入りたくはないけどこういう事を学生時代にしたかった。

 

そも何でそんな人間が紙の本を買ったのかって話ですが、単純に1時間ちょいくらい暇で目の前に本屋があったからです。
「思い立ったが吉日ならそれ以外は全部凶日」って何かで読んだので。何だっけトリコか?初期はメシが美味そうで好きでした。後半?ウーン…。
そんでまぁ久しぶりに本屋入ったんですよ。もうね嗅覚が失われている。面白そうな本をまぁ見つけられない…。マジで20分くらい本屋の中をプラプラしていました。

あの背表紙の山から面白い本の気配を感じ取る能力はマジで本屋に行かないと無い。というかやっぱAmazonで眺めていると星というものが目に入ってきますからね。自分の勘でやっていくことをしなくなってしまう…。
星2.5が自分に刺さることもあるんですよ。星4の方が刺さる事多いんだけど。

そういうわけでカッスカスの絞りカスみたいな””力””を使って見つけたのが『ぼぎわんが、来る』でした。後に知りますが、これ映画化もされているとかで。当たりを引くのが上手い。いやマジで歴戦の勘でこれ自分好きそうだな…みたいのはわかったりします。
そこに至るまでハズレは阿呆ほどあるので買ったから…って無理に読まないように。私は恋空を読もうとして20ページくらいで辞めたことがありますわよ。合わなかったと言うことにしましょう…。

初めてチェーン?その辺の喫茶店に30分以上いました。案外読書が捗り、ええもんやんけ…となりましたが本が面白かっただけ説もあり再考の余地があります。
また何処かでやることにしましょう。
人待ちとかでパチンコ行ったりするよりは絶対こっちの方が良いわ…気づいた。

いやでもなんかやっぱ紙の本は没入感が違う気がしていますね。何でなんだろうな…。
多分Kindleはいろんなところで読めすぎるのかもしれない。暗くても変な姿勢でも読めるは読めるんですよ。でも読むのにベストな体勢や環境になっていない…とか。
わかんないけれど、後読む→めくるを延々やっていると無限に集中力が高まっていく気がする。めくるが大事。また紙で本を読みましょう。

図書館くん、貸し出しだけでもやっていただけない?コロナで大変なのはわかるんだけど…。マスクして黙って借りてくから…。

 こっから本題の「ぼぎわんが、来る」の話です。

『ぼぎわんが、来る』の話(未読向け)

ネタバレは(あまり)しないように頑張りましょう。

「秀樹」っていう最近「知沙」という子供が出来たサラリーマンがおりまして、彼が会社で仕事してると後輩から謎の来客を告げられます。
来客を確認するも、誰も居ない。後輩に確認すると後輩が突然大量の出血。検査の結果明らかに謎の生き物による噛み跡。秀樹は自身が幼い頃に遭遇した化け物を思い出し…。
それを機に秀樹の周囲で不可思議な現象が続き、家族にもその手は及び…。
及んだので、友人の民俗学教授にオカルトライターの「野崎」を、野崎から霊能力者の「比嘉真琴」を紹介してもらいました。
ここまでで、怪異、被害者、霊能力者というホラー三種の神器が揃いました。

構成材料が割と王道っぽいことはわかりました。
では何がこの作品の特徴なのかと言えば、やはりミステリー要素の見事さだと考えています。

「ぼぎわん」て聞いても、こんな怪異だな~って思い浮かばないですよね?口裂け女とかみたいに。
登場人物もそれと同じで「ぼぎわん」あぁあれね?とはならず、まず「ぼぎわん」から身を守りつつ、その正体を探っていく必要があります。
本作は3つの視点から描かれていくのですが、視点が異なる事で気づける事なんかもあって、ミステリとしてまず出来が良く、そして謎が解き明かされていくにつれて「ぼぎわん」の怪物っぷりを感じさせられる。本当に見事だと思います。

起承転結の転がすごい作品なので、あらすじはこんなもんで勘弁して自分で読んでください…。

あと、映画化した「来る」ですが、個人的には原作→映画より映画→原作の順で見た方が楽しめるんじゃないかな?と思っているので
映画「来る」を観る予定が有る方は先にそちらを観ることをおすすめします。

来る

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『ぼぎわんが、来る』の話(既読向け)ネタバレ全開編

めっちゃ良かった~。
一章(夫が死ぬとこ)と二章(妻視点)であまりにも見えてくるものが違いすぎてびっくりしましたね。
「信用できない語り手」が本当に巧みに使われていた気がしています。
一番わかり易いのは秀樹ですが、祖母や真琴、野崎なんかもそうですよね。何なら「ぼぎわん」への印象も最初と最後でだいぶ変わるんじゃないですか?

全体通して、思い込みを作らせてぶっ壊してくる感じが良かったです。
マージで作中の罠に全部引っかかった。全部ひっかかるのが楽しい読み方では?と言う気もするので、何とも言い難いですね。
電話かけてくるところとか、電話にまつわるわけでもなさそうな怪異が電話かけてこーへんやろという思い込みをぶっ壊されましたね…。

ただ、風呂入る時に鏡から気配を感じてハッ!みたいなタイプでは無かったですよね。私は結婚してないので、読後も恐怖感とか無かったのですが、結婚している方はこれ見て(自分大丈夫かな…)とかなったりするんでしょうか?
正直既読向けはめちゃくちゃ書きたいことが有りつつもまとまってないので、今度書き直すかもしれません。